よく世の中で「これは本物の味だ」ということを聞く。
では本物って何だろう。
美術品や貴金属、工芸品などは本物は一つである。
その他の物はすべて偽物、贋作、コピー、複写、模造などと言われます。
では、私が作っているソーセージやベーコン、ハムなどはどうなんだろう?
歴史的に言えばそもそも中国の放牧民たちが保存食として牛や羊の腸や膀胱に肉を詰め
乾燥させたものが始まりとされています。
それらがシルクロードを通りヨーロッパ各地に伝わりドイツで根付き発展したものが今の姿です。
ではドイツで開発されたレシピ通りに作った物を本物とした場合、私が作る物は全くの偽物と言うことになります。
使用する機械や器具などはドイツ製の物を使っていますが、レシピなどは全くのオリジナル。
ドイツのレシピはドイツ人が食べて美味しいと感じるものであり、それを日本人の私たちが美味しいと感じるのでしょうか?
お店の雰囲気や、飾られている賞状やメダルなどに惑わされ、「これを美味しいと感じなければおかしいのではないか?」と
思わされているのではないでしょうか?
最近はメディアに取り上げられたところが美味しくて、それ以外は・・・。と言うような風潮にあるような気がします。
私の作る物が美味しいかどうかは別にして、メディア等に強要されるのではなく、
自分が食べて本当に美味しいと感じるものを信じて欲しいと思います。
それがその人の本物になるのではないでしょうか。
私も自分なりの本物を追い求めて勉強し、精進していきたいと思います。
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